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地震の脅威にそなえる家。
Prepare for earthquakes.
A mechanism of structure withstanding earthquakes.
揺れにつよい構造と木材
●木造軸組工法
木造軸組工法は点と点を結ぶように柱や梁を備えるため、点の位置によって空間のカタチやサイズを自由に決められます。そのため、「あと何センチ広げたい」「斜め方向に張り出したい」といったことにも対応しやすくなります。例えば階段下に収納をつくるなど自由に空間をつくり出しやすく、狭小地や変形地でも土地の形状に合わせて敷地を有効に使いやすい工法です。また、鉄やコンクリートよりも木材のほうが安価なため、他の工法に比べると木造住宅は低コストと言えます。
●根太レス工法
地震の揺れは、壁だけでなく、床面をねじるようにも働きます。これに備えて、従来は火打ち梁という水平の斜め材を設けること(根太工法)が多かったのですが、壁と同様に地震の力が点に集中してしまい、効果は十全とはいえませんでした。根太レス工法は根太を無くし床下地合板を従来の2倍以上の28mm厚にして、床梁に直接貼り付けるため、住まいに加わる力を点ではなく、面全体で受けとめ、水平方向に対する力に強く、地震や台風の被害があっても歪みにくいという利点があります。
●人工乾燥木材(KD材)の使用
木材の強度や仕上がりに影響を及ぼすのが「含水率」。含まれる水分量によって、その木材の性質は大きく異なります。KD材とは釡に入れて木材を短時間で人工的に乾燥させた木材のことです。原木から切り取った木材を2週間から1ヶ月の短時間で人工的に乾燥させ、含水率の低い建材として流通させます。20%ほどまで含水率を下げることで表面の割れや収縮を少なく、木のねじれなどの狂いを抑えることができます。
Focus on the basics.
基礎から作る安心
●そもそも基礎とは
基礎とは、その建物を支える土台の部分のことです。主に家の重さを地面に伝える役割があります。建物の荷重や地震・風などの外力を地盤に伝え、地表の湿気や降雨時の水から建物を守ってくれます。基礎は、この先数十年という長期間に渡り、大切な家を支え続ける役割を担っていますが、家が完成してしまうとほとんど人の目に触れる機会がありません。永代ハウスでは基礎に使う鉄筋から仕上げ作業に使用する塗料にまでこだわり鉄筋が13mmのダブル配筋、更に200mmピッチ間隔で埋め込むことで、より頑丈な基礎を作っています。
●基礎仕上げにもこだわっています
これまで住宅の基礎部分は、コンクリート打設のままやモルタル刷毛引きとすることがほとんどでした。しかし、そのままでは経年とともに起こるひび割れや水の吸い上げで美観を損ねてしまっていました。
<美観をそこねる基礎の汚れ>
これまで住宅の基礎部分は、コンクリート打設のままやモルタル刷毛引きとすることがほとんどでした。しかし、そのままでは経年とともに起こるひび割れや水の吸い上げで美観を損ねてしまっていました。地面に接している基礎は汚れやすい場所です。新築時はもちろん、リフォーム時に基礎保護材を塗布することで、長期に渡り美しさを保つことができます。通常はモルタル仕上げですが、永代ハウスではさらに長持ちするファンデーションコートを塗布し、ひび割れや水の侵入を防止するだけでなく見た目もキレイにします。
<ひび割れにつながるヘアークラック>
基礎のひび割れはヘアークラックなどの小さなひび割れに見えても、そのままにしていると少しずつ家全体に歪みが生じ、外壁にもひびが入ったり、建物が傾いてきたりする原因となります。また、ひび割れが発生するとそこに雨水や空気が侵入し、やがて鉄筋を腐食させコンクリートの欠損へとつながります。
●ニュークリート配合コンクリート使用
基礎の寿命は鉄筋で決まります。ニュークリートとはナイロン等の繊維を加えたもので1億本以上の繊維が初期ひび割れを95%抑制し万一ひび割れても剥落を防ぎ、さらに雨水の浸透を防ぎます。コンクリート・モルタルのひび割れ抑制に抜群の力を発揮し、ニュークリートを添加することにより、機能性を備えたコンクリートになります。ニュークリートはあのJR東日本でも優れたコンクリート強化繊維として認められ、最近では九州新幹線のトンネル覆工コンクリート工にも使用されています。
永代ハウスが基礎に使用するコンクリートはトンネル高速道路などの公共工事にも使用されているものと同じ仕様で家づくりを行なっているので長く安心して暮らすことができます。
Strengthen building up for earthquake proof.
耐震性能を上げるために
●耐力壁
木造住宅は柱が太いからといって耐震性が高いわけではありません。木造住宅は真上からの重さには柱で支えることができますが、横からの力(地震の横揺れや台風などの強い横風)には弱いのです。これらに抵抗する力をもつ壁を設置するよう建築基準法で義務付けられているのが「耐力壁」です。耐力壁は、軸組工法の「筋交い」や「耐力面材」で造られており、木造2階建て以下の住宅では、この耐力壁の量によって耐震性能を判断されることがほとんどです。また耐力壁の強度を表す数値を「壁倍率」と呼び、この数値が高いほど強度が高く、大きな水平荷重に耐えることができるのです。
●耐力面材:タイガーEXプログレ
永代ハウスでは耐震パネル中でも更にこだわり、木質系ではなく石膏でできている面材「タイガーEXプログレ」を使用しています。石膏でできているタイガーEXプログレは、木質系面材に比べ、火に強く燃えない建材で湿気を通しやすいため、土台や柱、壁など腐食される原因となる結露の発生を抑制します。
●災害に強い耐震性
筋交いと違い、タイガーEXプログレは壁全体で力を受け止めるため、地震や台風に強く壁倍率は筋交1.5倍に対し標準仕様で2.7倍もあります。
●隣の火災から守る耐火性
タイガーEXブログレは木質系力面材と比べ、人に強く、増えない建材です。万が一の近間の火災発生時には、資から内側の性や楽を守ってくれるので燃え広がりを防ぎ安全に避難できる時間を確保することができます。また、風などによる近隣からの貰い火があっても、燃え移りにくい特徴があります。
●浸透性が高く、内部結露を防ぐ効果アップ
壁内部に発生する結露は、土台や柱、壁などを腐食させる原因となります。タイガーEXプログレは木質系耐力面材の約14倍の透湿性で、壁内部の湿気を外部に放出し、結露を抑制します。
The method to live in a state of feeling secure.
安心安全に暮らすために
●制震とは
制震は、建物内で地震の揺れを吸収する構造です。建物の内部に制震装置を設けて、地震による揺れを小さくします。一般的な木造住宅では耐震をベースに耐震補強を行いますが、永代ハウスの住宅では耐震構造+制震構造で地震対策を行います。制震ダンパーの力は、一般の耐震構造材の約3倍の制震能力を発揮します。耐震に制震をプラスすることで、本震の揺れを抑制し、その後起きる繰り返しの余震でも、建物はダメージを受けることのない、長く安心して住み続けていける住まいになります。
●制震ダンパーで耐震をサポート
耐震性だけでは地震の揺れが建物にダイレクトに伝わってしまい余震や繰り返しの揺れに対応できず、建物にダメージが蓄積し倒壊する恐れがあります。制震ダンパーは地震の揺れに合わせて変形し、その振動エネルギーを吸収・揺れを減衰させ、台風などの強風や余震にも効果を発揮します。耐震化された木造住宅に「制震ダンパー」を取り入れることで、耐震の弱点を補うだけでなく、耐震・制震双方の効果を最大限に高めることができます。私たち永代ハウスは、安心して永く住める家づくりを提供します。
●耐震等級
耐震等級とは地震に対する構造躯体の倒壊や崩壊のしにくさを著しています。地震大国の日本において家を建てる際に、必要不可欠な評価基準と言えます。耐震性能は等級1から等級3までの3段階に分けて表されます。等級1は、建築基準法レベルの耐震性能を満たす水準で、これ以下は危険というギリギリの耐震性能です。まず災害後に住み続けることは困難で、建て替えや住み替えが必要となることが多いです。等級2は等級1の1.25倍、等級3は等級1の1.5倍の強さがあると定義されています。