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福岡市が子育て世帯から人気の理由は?子育て支援の内容をチェック

子育て世帯に人気の福岡市

 福岡市は、九州で最も人口が多い政令指定都市です。全国20ある指定都市のうち人口増加率はNo.1で、子育てしやすい街として全国的に知られています。

 この記事では、その理由を子育て支援という面から探っていきます。

福岡市の子育てを支える制度や取り組み

 ここから先は、子育てしやすい街として知られる福岡市の取り組みや支援制度をみていきましょう。

ユニバーサル都市・福岡の取り組み

子育て住宅

 福岡市では、子どもを安心して育てることができ、誰もがいきいきと働ける環境が求められている現状を踏まえ、すべての人にやさしい環境づくりとして「ユニバーサル都市・福岡」を提唱しています。「ユニバーサル都市・福岡」とは、ユニバーサルデザインの理念に基づいた、誰もが思いやりを持ち、すべての人にやさしいまちのこと。

 子育て分野のことで例を挙げますと、授乳やオムツができるスペースがある施設を「赤ちゃんの駅」として登録し、登録施設は「福岡市Webまっぷ」から簡単に検索できるため、市内どこにいても授乳やおむつ替えのスペースを探せます。

出典:ユニバーサル都市・福岡

ふくおか子ども情報

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病児・病後児保育が利用しやすい環境

子育てをしていると、子どもの急な体調不良は日常茶飯事です。とはいえ、看病のために急に仕事を休まなくてはいけないなど、イレギュラーな対応は働くパパママにとって頭を悩ませる問題でしょう。2018年度の調査によると、福岡市は病児・病後児保育をおこなっている施設数は21ヵ所。政令都市のなかでは3番目に多い数です。さらに、病児・病後児保育の延べ利用者は3万人近くにのぼり、1.7万人で2位となっていた名古屋市を抜いて、ダントツで多いという結果でした。

病児・病後児保育が利用しやすい理由は、施設数の多さもありますが、利用料がかからない点、さらに、市内の小児科に病児デイケアルームが併設されている点が大きな理由でしょう。食事やミルクをはじめ、お世話に必要な用品や健康保険証などの持参は必要になりますが、福岡市に住んでいる0歳から小学6年生までの子どもは無料で病児・病後児保育が利用できます。

事前の利用登録は必須ではありませんが、利用する際は、あらかじめ利用登録をおこなっておくとスムーズです。事前に利用するデイケアルームに電話などで予約。受診時の診断書や病児デイケアルーム利用依頼書を持参することで利用できます。

「い~な」ふくおか・子ども週間の取り組み

福岡市では、子どもや子育て世帯にやさしい街を目指し、「い~な」ふくおか・子ども週間という取り組みを実施。この取り組みは、毎月1日から7日のあいだに、最低1日は企業や地域・家庭で子どものために行動できるよう、社会でバックアップを目指す運動です。たとえば、職場では家族のための年休取得や授業参観などの行事参加を促したり、定時退社できるよう働き方の見直しをおこなったり。「い~な」ふくおか・子ども週間に賛同している企業は1,200社以上あり、子育てしながら働きやすい環境が整っています。

産後ケア事業

出産間もないママの身心のケアや育児をサポートするため、福岡市では産後ケア事業を実施。おもに、産婦人科や助産院、小児科など医療機関で行っており、宿泊型や日帰り型、訪問型の産後ケアを利用できます。宿泊型は1日3,000円、日帰り型は1日2,000円、訪問型であれば500円の自己負担額でリーズナブルに利用できます。

専門のスタッフに赤ちゃんを見てもらいながら、ママはゆっくり休息をとったり、育児のあれこれを質問したりできます。なかには、一流シェフによる四季折々の食事やおやつが出る施設や、エステが受けられる施設も。出産でがんばったママを身心ともにケアする制度です。

福岡市で使える子育て関連の補助金は?

補助金

福岡市では18歳まで医療費の助成が受けられる

 2024年1月診療分から医療費の助成が高校生世代まで拡大されました。18歳になる年の年度末までを対象としているため、学生ではない人でも医療費の助成が受けられます。

子ども医療費の助成対象を高校生世代まで拡大しました

出典:福岡市

福岡市では第二子以降の保育料無償

 福岡市では、2023年4月から第二子以降の保育料が無償となりました。親の収入に関わらず第二子以降のすべての子どもが対象となります。さらに、生計を共にしていれば第一子の年齢に関わらず、その下の子どもを第二子としてカウントできるので、年齢差のある兄弟を育てている家庭も対象となります。

出典:第2子以降の保育料無償化

第三子優遇事業

保護者が安心しながら子育てを楽しめる環境をつくるため、子どもが3人以上いる家庭には福岡市独自の制度で支援しています。18歳未満の子どもを3人以上養育し、第三子以降が就学前3年間にある世帯が対象です。第三子以降の子どもが利用している保育園や幼稚園の副食費が免除・助成されます。基本的に申請は不要ですが、認可外保育施設を利用している場合は、住んでいる地域の子育て支援課へ申請が必要です。

双子や三つ子世帯が利用できる外出支援制度も

1歳未満の双子や三つ子など多胎児を抱える世帯では、公民館や公園へ出かける際にヘルパーがサポートしてくれる「福岡市産前産後ヘルパー派遣事業」が利用できます。福岡市に住民票があれば、妊娠中から1回につき2時間500円で利用可能。条件によっては最大で60回まで使えるので、双子・三つ子をもつパパママにはうれしい制度でしょう。

広い公園や施設がたくさんある

福岡市には、子どもが遊べる公園や施設も豊富にあります。例えば、多種多様な動物や植物が見られる福岡市動植物園は、観覧車やメリーゴーラウンドも設置されているので、1日中飽きずに楽しめるでしょう。

九州の海をテーマに数多くの海の生き物が観察できる水族館・マリンワールド海の中道もあります。ゴールデンウィークや夏休み期間には、「夜のすいぞくかん」というイベントが開催されているので、特別な水族館の体験ができるのも魅力です。

また、子どもが大好きなアンパンマンに会える福岡アンパンマンこどもミュージアムinモールなど、室内で遊べる施設も豊富なので、悪天候の日も楽しめます。その他、のこのしまアイランドパークや大濠公園、舞鶴公園など、草花や自然を楽しめる大きな公園も多く、子どもと遊びに行くことのできるスポットがたくさんあります。

県が実施している制度も

子育て応援パスポート

岡県では、子育て応援パスポートを提示することで「子育て応援の店」として登録されているお店で応援サービスが受けられます。福岡県内2万店以上が子育て応援の店として登録されているので、バリエーション豊かなサービスが利用可能です。

たとえば、飲食店での割引サービスやプレゼントをはじめ、塾やレンタカーの割引など。子育てパスポートは、専用アプリやパソコン・携帯電話から登録を行い、スマホの画像を提示することで利用できるため便利です。

子育て応援ポータルサイト「にこポ」

福岡県では、ライフステージに合わせたサポートとなる情報を発信するポータルサイト「福岡県にこにこ家族づくりポータルサイト(にこポ)」を運用。出会いから結婚、妊娠・出産、子育てまで切れの目ない支援をおこなうサイトで、婚活や子育てに関する情報をまとめて調べられます。

子育て応援のにこポでは、市町村別の子育て情報がまとめられていたり、育児サークルを調べたりすることもできます。子どもとお出かけできるスポットをジャンルで絞り込みながら検索できるのも便利です。

以上の内容から、福岡市の子育てのしやすさは、数多くの子育て支援に支えられていることが分かりましたね。

皆さまに、福岡市での子育ての魅力が少しでも伝われば幸いです。

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