福岡エリア
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福岡市周辺の住みやすさは?交通の利便性と注文住宅におすすめのエリア

福岡市の概要

 福岡市は「住みやすい街」といわれます。 

 大東建託株式会社が発表している「いい部屋ネット 住みたい街ランキング」では、4年連続1位を獲得するなど、非常に人気のある都市です。

これには住みやすさも大いに関係しているらしく、2023年に行った市政に関する意識調査では、住み続けたいという回答が95.4%、住みやすいという回答が98.2%にものぼりました。

 九州の北岸に位置する福岡市は、古代より大陸との文化・経済の交流都市として発展。「商人の街」として多様な人々を受け入れてきた土地柄、親密性は他の県より高いといわれています。また、開放的で寛容な風土がチャレンジを応援する素地につながり、あらゆる分野で才能豊かな人材を輩出。近年は、時代の一歩先を見据えた多角的な政策も次々と実現しており、街全体が活気づいています。その結果、2016年2月に政令指定都市の人口において神戸市を抜き、「日本五大都市」の仲間入り。2020年10月1日現在の人口は161万人を超えています(総務省「令和2年国勢調査」人口速報集計)。

出典:いい部屋ネット 街の住みここち&住みたい街ランキング

出典:Fukuoka Facts

出典:マドリーム

アクセス:公共交通が充実

 福岡市の住みやすさの要因としてまず挙げられるのが「交通の利便性」です。国内外をつなぐさまざまな航空便が発着する福岡空港から市営地下鉄を利用すれば、博多駅まで約5分、都心部の天神へも11分で到着。市内間は、市営地下鉄・JR・西日本鉄道の鉄道に加え、さらにバス路線が充実しているため、どこへ行くにもノンストレスで移動できます。

 また、街がコンパクトなため、徒歩や自転車での通勤・通学がしやすいという特徴があります。福岡・北九州大都市圏のデータでは、平日片道換算の通勤・通学時間は38分(総務省「平成28年社会生活基本調査」)であり、これは全国平均よりも4分短い数字です。「世界の都市力ランキング」では、通勤・通学の利便性がなんと世界44都市中でトップという素晴らしいアクセス力を誇ります。

博多駅&天神が再開発でより魅力的に変貌中

 福岡市民の間で「住みたい街」の上位に挙げられるのが、博多駅周辺です。交通と買い物の利便性が抜群によいだけでなく、少し離れると公園やマンションが点在しています。

 また、九州一の繁華街である天神もアジアの拠点都市を目指した再開発が進行しています。警固断層のリスクがある中、更新期を迎えたビルが耐震性の高い先進的なビルに建て替わることにより、多くの市民や、働く人・訪れる人の安全・安心につなげ、さらに都心部の機能を高め、新たな空間や雇用、税収を生み出そうという意図で展開している「天神ビッグバン」や博多駅前の再開発である「博多コネクティッド」が代表的で、他にもFUKUOKA NEXT., 博多旧市街プロジェクト、Fukuoka Smart East., ウォーターフロントネクストなどがあります。

 福岡市の人気が高いのは、これらの再開発プロジェクトが進んだことで街の魅力が増し、人気がより加速したということも理由の一つとして考えられます。

出典:アットホーム

参考コラム:福岡市の土地探し|土地価格推移やおすすめエリアの売買事例を解説

治安:新しい技術も活用しながら治安のよい街づくりを推進

 福岡市では2015年から、「福岡市防犯のまちづくり推進プラン」を策定し、計画に基づいた防犯施策に取り組んでいます。その結果、刑法犯の認知件数は2002年をピークに年々減少するという効果が現れています。近年の社会環境にも対応すべく、2020年以降はIoTやICT、AIといった新しい技術も用い始めました。

 住んでいる場所の防犯や交通安全の情報を得たいなら、福岡県警の「ふっけい安心メール」を受信したり、アプリの「みまもっち」を利用することをおすすめします。「ふっけい安心メール」は、福岡市の公式LINEアカウントのサービスの一つとしても登録されていますので、手軽に受信できます。より安心・安全に暮らすために利用してみて損はないでしょう。

教育環境が整備されている

 福岡市は人口10万人あたりの短大・高専・大学(院)・専修学校の学校数が全国の21の大都市比較でトップで、教育環境に恵まれています。その背景として、明治期に現在の九州大学が設立されたことが福岡市にその他多くの教育機関を誕生させることにつながり、多様な教育機会を提供してきたということがいえます。その結果、優秀な学生が地域に集まり、それが新たな人材の輩出や地域経済の活性化につながっているのです。

子育てなどのサポート

子育て

 全国20ある指定都市のうち、福岡市の人口増加率はNo.1で、特に10代・20代の若者の割合が高いのが特徴となっています。

 若い世代が多い福岡市の暮らしやすさは、子育てという面においてどのような制度や施策に支えられているのでしょうか。

 そこで、ここでは子育て世帯にとって住みやすさを感じられる施策をピックアップしていきたいと思います。詳しくは、章末の参考コラムもぜひご覧いただきたいと思います。

・ユニバーサル都市・福岡の取り組み

 福岡市では、子どもを安心して育てることができ、誰もがいきいきと働けるように、すべての人にやさしい環境づくりとして「ユニバーサル都市・福岡」を提唱しています。「ユニバーサル都市・福岡」とは、ユニバーサルデザインの理念に基づいた、誰もが思いやりを持ち、すべての人にやさしいまちのことです。

 一例を挙げますと、授乳やオムツができるスペースがある施設を「赤ちゃんの駅」として登録し、登録施設は「福岡市Webまっぷ」から簡単に検索できるため、市内どこにいても授乳やおむつ替えのスペースを探せます。

出典:ユニバーサル都市・福岡

ふくおか子ども情報

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・病児・病後児保育が利用しやすい

 子育てをしていると、子どもの急な体調不良はつきものです。とはいえ、看病のために急に仕事を休まなくてはいけないなどの対応は働く若い夫婦にとって頭が痛い問題でしょう。2018年度の調査によると、福岡市は病児・病後児保育をおこなっている施設数は21ヵ所。政令都市のなかでは3番目に多い数です。さらに、病児・病後児保育の延べ利用者は3万人近くにのぼり、1.7万人で2位となっていた名古屋市を抜いて、ダントツで多いという結果でした。

 この理由は、利用料がかからない点、さらに、市内の小児科に病児デイケアルームが併設されている点が大きな理由とみられます。食事やミルクをはじめ、お世話に必要な用品や健康保険証などの持参は必要になりますが、福岡市に住んでいる小学6年生までの子どもは無料で病児・病後児保育が利用できます。

「・い~な」ふくおか・子ども週間の取り組み

 福岡市では、子どもや子育て世帯にやさしい街を目指し、「い~な」ふくおか・子ども週間という取り組みを実施しています。この取り組みは、毎月1日から7日のあいだに、最低1日は企業や地域・家庭で子どものために行動できるよう、社会でバックアップを目指す運動です。たとえば、職場では家族のための年休取得や授業参観などの行事参加を促したり、定時退社できるよう働き方の見直しをおこなったり。この取り組みに賛同している企業は1,200社以上あり、子育てしながら働きやすい環境が整っています。

出典:い~なふくおか・子ども週間

参考コラム:福岡市で受けられる補助金は?住宅関連から子育て世帯にうれしい助成まで

参考コラム:福岡市は子育てしやすい街!エリアの特徴や支援制度サポートをご紹介

以上、福岡市の暮らしやすさの要因について各方面から考察してみました。

この記事が、皆さまのお役に立てれば幸いです。